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  • 2017.02.20 Monday

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    浸れ、物語の砂漠に。/大場正史訳『バートン版 千夜一夜物語』1巻

    • 2017.02.20 Monday
    • 16:11

    JUGEMテーマ:オススメの本

     

    ついに読み終わりましたわ。大場正史訳の『バートン版 千夜一夜物語』第1巻。

    なんとか学生のうちに読み終わりたいと熱望していた作品。やっとその第一歩を踏み出せてよ。

    でもあと1ヶ月ちょっとしかなくってよ!タイムリミット迫っていてよ!

     

    もうね!読み終わった達成感でちょっと日本語怪しいけど気にしないで欲しいのよ!

    貧乏くさいお嬢様言葉で失礼してよ!

     

    この『千夜一夜物語』。率直に言えば、「100年単位で寝かせた芳醇なお酒を飲む」感覚にふさわしい印象よ。

    正直この言い方も陳腐で平凡ですわ。むしろ一気に量を読むと「物語酔い」しましてよ(後述)。

     

    この本を知ったきっかけは、「私が知らないスゴ本はきっとあなたが読んでいる」というブログの記事でしたの。

    『千夜一夜物語』って聞いてもピンとこないけど、「アラジン」や「シンドバッド」と聞けばわかる人もいるのではなくて?

    これらのお話、実は元ネタがこの『千夜一夜物語』なんですってよ(そしてもっともっと面白いお話がたくさんあるんですって)。

     

    ものすごく大まかなあらすじをいうと、女性不信に陥った男性が、毎夜妻から物語を聴かされていく...というものですの。

    この男性、シャーリヤル王と言って一国の王様です。ただ、ある時奥様(女王様ね)が毎晩奴隷相手に体を開いていることを知って激怒し、奥様や関係した人物全てを処刑した上、新しく迎えた妻を初夜の翌日には処刑してしまいますの。

    シャーリアル王の怒りはそれで収まらず、また別のお嫁さんを迎えては翌日に処刑し、さらにまた女性を嫁に迎えて翌日には......という状態を3年近く続けている...という状況からお話が始まっていきますの(シャーリヤル王とその弟の物語)。

     

    そんな中、シャーリヤル王の大臣の娘、シャーラザッドがお嫁にいくことを決意するのですわ。

    初夜の翌日には女性を殺していた王様のこと、父親である大臣は最初大慌てで止めるんだけど、シャーラザッドはあらゆる文芸詩歌に通じた博覧強記な頭脳を持つ女性。自分が知っている数々の『物語』を武器に、毎晩王様に「こんな物語がありましてね...」とお話をするんですの。

    シャーラザッドは一夜で語り終えることをせず、お話をいいところで止めてしまうから、王様もさすがに続きが気になって「処刑は後にしよう」と思って彼女のお話に身を委ねていきますの。

    1巻では「商人と魔神の物語」・「漁師と魔神の物語」・「バグダッドの軽子と三人の女」・「三つの林檎の物語」・「ヌル・アル・ディン・アリとその息子バドル・アル・ディン・ハサンの物語」、そして「せむし男の物語」の途中までが収録されておりますのよ。

     

    さて、この1巻のまえがきやあとがきを参考にすると、『千夜一夜物語』にはいくつかバージョンがあるらしいわ。

    お気付きの方もいると思うけど、この『バートン版』は「お子様向けに削除されちゃうところ」も余すところなく、容赦なく、おとぎ話の無邪気な残酷さを伴ったリアルな描写で描いていてよ。

     

    そもそもの物語はイギリス生まれのリチャード・F・バートン(Richard. Francis. Burton 1821-1890)が、お仕事の合間に翻訳と編集を行ったようですの。彼は出世に欲がなくて、長くインドや現在の中東地域・アフリカ周辺で暮らしていた人みたい。

    これは私の想像なのだけれど、バートン氏は中東の風俗に造詣が深い西洋人としてとても...言い方は悪いけど...珍しいというか、貴重な方だったのではないかしら。この『千夜一夜物語』も、単に物珍しい物語の集合体ではなく、実際の生活体験をベースに、かつ長年の研究から得た丁寧(かつ膨大)な注釈が付いていて、彼でしか成し得なかった、彼だからこそ書くことができた、っていう要素が存分に詰まっていると思うのですわ。

     

    で、以下はこの物語を読んだ私の身に起きたことですのよ。本の内容紹介じゃないから読み飛ばしてくださってかまわないわ。

     

    『千夜一夜物語』1巻を読み始めた時、私、用事で新幹線に乗ることになっていたのね。

    ちょうど「東京ー大阪」間だったから、新幹線だけでも片道約2時間近く。途中で居眠りも挟みながらどっぷりとこの世界観に浸っていたの。100ページは優に進んだかしらね。

    そうして帰り道、疲れたけれど読むのをやめられず、荷物のトランクを膝に挟んで、某私鉄の席に座ってページを繰っていたの。

    最寄りの駅が近づいた時、私が席から立とうとしたら、目の前に立っていたおじさまが座ろうとしましたの。

    ただ、私は上の荷台にお土産のお菓子を入れた紙袋を置いていて、それを取り出すためにちょっと待って欲しかったのね。

    「ちょっと待ってくださいね」って声をかけたらおじさまがそれに気がついて、「こちらですか?」って言いながら私の代わりに紙袋を取ってくださったの!!

    とっても嬉しかったんだけど、『千夜一夜物語』は登場する人たちが何かあると必ず、「偉大な神を褒め称えよ!」っていうものだから、すっかり頭の中がいっぱいになっていたのね。

    だから紙袋を取ってくださったおじさまに思わず「ああなんて親切なんでしょう!あなたに神様のお恵みがありますように!!」って叫びそうになっちゃってよ。
    1秒前まで魔神と漁師の命をかけた丁々発止のやり取りや、次々と蛇や鷹に変身して燃えさかる宮殿で戦うお姫様のお話を読んでいたもんだから冷静じゃなかったのよね。本当に舌の先まで出かかったけど、でも気づいたの、私が居るのは砂漠に囲まれた異国ではなく、某私鉄の車内であって、そのセリフをちょっとでも言おうものなら周りの人から一瞬で「怪しい人認定」されちゃうってね。
    だから「ありがとうございます〜 ^^;」って言って自分の中でおさめたわ。
    ちなみに、こういった台詞はイスラム教の「唯一絶対の神に全てを委ねる」という考えが色濃く出ているから、ちっともおかしいことじゃないし、神様に生かされているんだっていう謙虚な姿勢の現れで、(まだ咀嚼も十分じゃないけど)とにかくそういうものなんだって私は受け取っているんですの(詳しくはミシマ社から出ている内藤正典『となりのイスラム』を読んで頂戴)。
    でも本当に!本当に言いそうだったから冷や汗かきましてよ。
    だから一気に読むと「物語酔い」するんだなって実感したのよ。それだけ強靭な魅力があると思って今後も付き合うわよ。

    「キツネ」がどうしてもわからなくて/イザベル・アルスノー, ファニー・ブリット『ジェーンとキツネとわたし』

    • 2017.01.22 Sunday
    • 23:28

    2017年1月22日に開催された、ビブリオバトルin有隣堂@ららぽーと海老名店の「推し漫画」バトルで紹介させていただきました。

    以下、ビブリオバトルで話したことをもとに、ちょっと付け加えて紹介します。

     

    〈テーマについて〉

    今回、「推しマンガ」ということで、とってもなやみました。

    マンガは常々大好きですし、「おもしろいよ!」と勧めたいマンガだったら山のようにあります。その中で、いわゆる「単行本」ではない『ジェーンとキツネとわたし』を持ってきたのは、「私の今の推しマンガ」はこれだ! と理由づけたからにあります。

    「マンガ」というより「グラフィックノベル」という感じですかね。

    ちなみに、海外だと漫画はカラーで描くほうが主流だったりもします。

     

    〈いじめと読書〉

    さて、この本の主人公はエレーヌという女の子です。

    開いた1ページ目で「今日も居場所がない」と書かれ、なんだか不穏な様子を感じます。そして、エレーヌが学校でいじめをうけていることがわかってきます。

    まず、このいじめの描き方がリアル。一緒にバスにのらなくなる。トイレに書かれる悪口。どうしても気になってしまう。

    ふつうにしているのに、いつもどこかでじろじろ見られている感覚、自分の周りに立っている人すべてが自分の悪口・陰口を言っている感じ...ああ、わかるなぁ、いやだよね、こういうの...。

    そんなエレーヌですが、ブロンテの『ジェーン・エア』を読んでいるときだけはいじめのことを忘れることができます。

    『ジェーン・エア』の内容に触れるとき、それまで白黒だった画面がカラーになり、エレーヌが心から楽しんでいることが伝わってきます。これはマンガならではの表現でしょう。

    ただ、後ろで悪口がきこえてくるともうだめ。心に穴があいたようになってしまいます。

     

    〈舞台はカナダのケベック州〉

    そんなエレーヌ、夏休みに4泊の「英語強化合宿」に行くことになります。それも、クラスの40人と一緒に。

    ここで、「最近引っ越してきたから」英語が話せないクラスメイトがいること、そして物語の舞台がカナダのケベック州・モントリオールで、こどもたちのほとんどがフランス語を話していることがわかります。だから「英語を強化」する必要があるんですね。

    このとき、エレーヌが「おしゃれな子のグループ」、「仲間にはいっちゃいけない子のグループ」、「友達がいないグループ」...とクラスメイトを分類しているんですが、みてみると「うん、たしかにそうだね」とこちらもうなずいてしまうんです。どうしてもあぶれちゃうひと、いるんだよね。

     

    〈レコード・ラジオ・水着〉

    ページをめくっていると、なんとなくレトロなにおいを感じます。

    「ビートルズのホワイトアルバム、うちにあるよ。聴きに来る?」という言葉が、子供にとって最高の遊びの誘い文句だった...そんな時代をしっとりと描いているところがとてもいいんです。

    「お母さんが作ってくれたドレス」がとてもうれしいけれど、「でもなにかがちがう」という感触。

    だれも悪くないし、傷ついてもいないけど、なにかものたりない。言葉にしたくてもどうしたらいいかわからない。

    相手に伝えてもどうしようもない、心に浮かぶさまざまな感情を、背景を埋める鉛筆の線が丁寧に表しています。

    ちなみに、弟2人がずっと「忍者」の格好で描かれているのはわざとなんでしょうか。

     

    〈「キツネ」とは?〉

    ビブリオバトルの質問タイムで聴かれたことです。

    「キツネ」がこの物語のひとつの鍵なんですが...私は何回か読み返しても、「どうしてキツネなんだろう?」と疑問が湧き、答えにたどり着きません。

    『ジェーン・エア』の様子を描いた部分にさりげなく伏線が張られているのですが...単にエレーヌが心をひらいていくためのきっかけ、と読むのはちょっと単調すぎる気がするんですよね。読んだ方はどのように考えていますか?

     

    〈単なる「克服物語」ではない〉

    この本がいいのは、単なる「いじめ克服の物語」に終えていない点だとおもいます。

    ジェーン・エアと自分を比較するエレーヌは、心躍る物語でも、どうしても現実に勝てない瞬間があることを感じます。

    それを必要以上に悲観することも、奮起することもなく、現実にゆっくりと向き合っていきます。

    そうだ、この物語がいいのは、「りきんでいない」ところですね。ただおだやかにていねいに心を描く、そのことに集中している印象があります。

    エレーヌがこれから迎える学校生活は、これまでとはちょっと違うでしょう。

    「いじめをのりこえて強くなった」という定型のマッチョイズムとは別のやり方があるんじゃないか、それも、ただ読書という架空の世界に浸るだけじゃない何か、もあるんじゃないでしょうか。

    ただ、彼女にとって、過ごしにくい状況がまだまだつづくかもしれない...という点をさりげなく示している時点ですごくリアリティがある終わり方をしています。...少なくとも私はこのように受け取っております。

     

    さて、遅くなりましたので、そろそろ失礼します。

    ちなみに、アルスノーさんの新刊も出たそうなので、ちょっと気になってます。

    2017年1月22日 ビブリオバトルin有隣堂@ららぽーと海老名店 テーマ「推しマンガ」

    • 2017.01.22 Sunday
    • 22:22

    とりいそぎ、2017年1月22日開催、ビブリオバトルin有隣堂@ららぽーと海老名店 テーマ「推しマンガ」で紹介された本をこの記事でまとめます。私も参加させていただきました。

    がついているものがその会のチャンプ本です。

     

    〈第1ゲーム〉

    1. 松浦だるま『累(かさね)』(講談社)

    2. 平野耕太『ドリフターズ』(少年画報社)

    3. 目黒三吉・架神恭介『こころ OF THE DEAD 〜スーパー漱石大戦〜』(アース・スターエンターテイメント)

    4. Max Bemis/Michael Walsh "X-Men Worst X-man Ever (2016) #1"(MARVELCOMICS GROUP)

     

    〈第2ゲーム〉

    1. 八木教広『エンジェル伝説』(集英社)

    2. 宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』5巻(講談社)

    3. イザベル・アルスノー(絵),ファニー・ブリット(文)『ジェーンとキツネとわたし』(西村書店) ←私です

    4. 久米田夏緒『ボクラノキセキ』(一迅社)

     

    〈第3ゲーム〉

    1. 草川為『今日の婚のダイヤ』(白泉社)

    2. 山本直樹『レッド』(講談社)

    3. 弘兼憲史『黄昏流星群 -星の流れのように』53巻(小学館)

    4. 細野不二彦『ギャラリーフェイク』33巻(小学館)

     

    〔ざざっと感想〕

    どうしよう、ひさしぶりに参加した有隣堂のビブリオバトルチャンプ本に選ばれてすっごくうれしいです。

    昨年「はじめての海外文学」のイベントに行かなければ知ることがなかった『ジェーンとキツネとわたし』が、ひとりでも多くの人が知れるように・・・と思って持っていきまして、あの、在庫の確保が難しい商品で申し訳なかったんですが(汗)。

     

    どれも気になりました。気になっていたマンガもありました。

    『累』って、そんな話だったのか。なめらかさを感じる表紙デザインからは想像もできないストーリーを聞いてぞくぞくしています。

    『ドリフターズ』は昨年のアニメ化でぶっとんだ設定と人気ぶりに驚嘆して気になってました。

    実際にちょっと読ませてもらって、織田信長のイケオジぶりにぐっときています。

    『こころオブザデッド』、なんて「そんな設定ありかよ!!!?」って突っ込みたくもあり、『吾輩は猫である』が重要なキーワードになるってちょっとちょっと、どゆこと。

    『X-Men~』は、X-Menシリーズ史上「最悪」な能力を授かったミュータントの少年が主人公なんだそうで、画面もポップで読みやすそう。

    『エンジェル伝説』は、心根が優しいのに、恐ろしげな見た目で「どうしても」損をしてしまう高校生の男の子のお話なんだそうです。きたのくんに友達はできるのかな? ちょっと気になりました。「決して公共の場で読んではいけない」といわれているギャグ展開でありながら、「最後にいいことがおこる」という風に聴いています。

    『センゴク外伝〜』は最新の歴史研究結果を盛り込んだ、と言う点が気になりました。戦国時代は詳しくないので、勉強も兼ねて(?)読みたいな。

    『ボクラノキセキ』は前世の記憶がある主人公が、現世での学生生活を大事にしながら前世の謎を解く、というお話なんだそうで・・・なんだか「転生モノ」の定型にはまらなそうな匂いがしております。

    『今日の婚のダイヤ』、一冊で気軽に買えるが、万人に正解のない「結婚」をじっくり考えられるとのこと。 

    これ、同じ著者の前作が『今日の恋のダイヤ』というタイトルなんだそうで、この作品でサブキャラだったのぞみさんが『今日の婚〜』で主役を張る・・・なんて、とっても粋じゃありませんか。

    『レッド』、話題になりましたね。すでに結末がわかっている実際の事件が題材です。最初に結末をみせ、それに至るまでの過程を描く。いわゆる「刑事コロンボ」の手法でスリリング、かつ緻密に描いているそうです。

    『黄昏流星群』は、「高齢でも、歳を理由にあきらめることはない」というメッセージを強く感じるそうです。53巻も続いたその理由と内容が気になります。

    『ギャラリーフェイク』、うわああああ気になってます。アートが題材とな。もともと32巻で「終わっていた」はずなのに刊行された33巻。時事問題も絡んだドラマチックなストーリーなんだそうです。

     

    もおおおお見つけたら買ってしまいそうで。部屋の中が本だらけになりそうです。

    ひとまずここまで。

    続きを雪国仕様で待機。/ 東村アキコ『雪花の虎』

    • 2017.01.17 Tuesday
    • 22:18

    注:酔ってます。

     

    いらすとやさんよりお借りしました。

    ●『雪花の虎』に出会うまで

    東村アキコさんは、『ひまわりっ!健一レジェンド』が話題になった時からちょくちょくと名前を聞くようになった印象があります。

    その後、蜷川実花の『オラオラ女子論』を読んだ時、対談と蜷川実花さんに寄せたコメントを読んで「おぅ、すごい人がいるんだな」と気迫に押されました。

     

    今回の『雪花の虎』を手に取ったきっかけは、NHKの番組「浦沢直樹の漫勉」を観たからです。

    ご覧になった方はわかると思いますが...とにかく早い!

    あっという間に描きあげてしまうんですが、シャーペンであれつけペンであれ、その線に迷いはなく、生き生きと人物が立ち現れてくる過程には鳥肌が立ちました。

    しかし、ペンを持つ本人はビシッと化粧をしつつもジャージ姿。かと思えば浦沢さんと着物をお召しになって話してみたり。

    こうした仕草が「奇をてらって」やっているのではなく、「やりたいからやってる自然な姿」だったのがチャーミングでとても魅力的でした。

     

    ●ご新規さん歓迎!まずはここから!

    で、この『雪花の虎』ですが。

    もうね、「歴史苦手」って人でもほんと大丈夫! 大丈夫だからマジで。まだ4巻だし買ってすぐ追いつけるから!

    私も戦国時代は「え...武将......多すぎ!?」って思って大河ドラマも小説もろくに触れずにきているのですが、そんな人間でもすんなり楽しく読めてます。ややこしい説明があるところは「アキコのティータイム」という逃げ場所(?)が描かれているのが作者の人柄を思わせてとても好きです。和みます。

    ちなみに、私の父は司馬遼太郎ファンで戦国時代が好きな人ですが、『雪花』を貸してみると「おもしろいな。時々出てくる『アキコのティータイムが』」と言っていました。そこかよ。

     

    ●女が憧れる「かっこいい女」!

    さて、『雪花の虎』の最大の特徴は、上杉謙信を女の武将として描いていることです。

    一般的には男性として語られますが(冒頭のイラストのように)、細かく調べると「もしかして女性では?」と思える話が多々あるんだとか(詳しくは1巻で!)。
    女性でありながら幼い頃より武術を学び、寺で修行をし、元服し、武将になる準備を重ねる様子はもちろんのこと、長尾家(こう言いたくなる)の家族模様やお付きのお仙&お竹のコミカルなやりとりが、読み手を「戦国時代の越後」に近づけてくれます。もうね、読んでいくうちに「上杉謙信」じゃなくて「長尾景虎」で覚えちゃうぐらい親近感湧きます。

    ちなみに私は実乃のツッコミが好きです。彼のセリフとツッコミで生まれるスピーディさが好きです(笑)

    そして!この長尾景虎がとにかくかっこいい!

    聞くところによると東村さん、宝塚が大変お好きだとのことですが・・・くぅ、栃尾城に入った時のアレは反則ですぞ(ジタバタ)。

    「女がこれを決めたらかっこいい」っての、全部詰まってるんですもの。

     

    ●4巻にて...ドキドキ

    物語は上杉謙信の生まれから、4巻現在で天文17年、長尾景虎(上杉謙信)が春日山城主となったあたりのお話までを描いています。

    景虎の兄:晴景との家督争いについに決着がつき、さらに新たな人物が景虎の周りにやってきます。

    戦国時代の馬事情は2巻か3巻で詳しく述べられていたかと思うのですが(いま手元にない)、そこから「早駆け」と呼ばれる男性がクローズアップされていきます。『本日の早駆け男子』...ってなんのノリだよ!? って思っていたのですが...。これは楽しくなりそうですねぇ。

    ひとまず今日はここまで。ちょっと遅くなりすぎました。続き、雪国装備で待機していますぞー。

    「学生時代」が終わります...。

    • 2017.01.16 Monday
    • 16:36

    突然ですが・・・今日、修士論文を提出しました。

    画像作成者の方に感謝!

    山崎洋一様のTwitterより拝借。ありがとうございます<(_ _)>

     

    ふぅ、達成感・・・なわけないっ!!!

    思い出せばあれもこれも後悔の日々です。

    なんなんだ私の2年間はぁぁぁぁぁ!!!!

    このクズ!!ノロマ!!! って自分を罵っております。

     

    なんだか頭がぼーっとするような、空っぽでもないような、何か残りカスがあるような感じです。

     

    とにかく、これで私にとっての「学生時代」の終わりが着実に近づいています。

    遡れば中学時にノリで始めたブログがダラダラダラとここまで続いていて、改めてこの場をどうしようかなと考えます。

     

    嬉しいことに、インターネット上には、文章を書いたり、アイデアをまとめたり、何かを議論するための方法論について、良質な参考文献と方法論をまとめてくださっている大先輩が何人もいらっしゃるんです。

    何かの折に出会うたび「もっと早く出会っておけばーーー!!!」と壁に頭を打ち付けました。

    取り急ぎ一番後悔しているのは、「前に読んだ論文や本の内容を覚えておらず、もう一度よみかえす手間が壮大にもったいなかった」ってことでしょうか。

    これを防ぐために、「読んで気がついたこと」・「賛成/反対すること」・「面白いと思ったとこ」なんかは書いて残すべきなんだって今痛感しています。ほら、書くことは自分の頭を整理することらしいですしおすし。

    なのでこのブログ、今後は私自身の頭の整理と記憶のために使えたらなと思ってます。

     

    まぁ、「すべての資料を読んで議論する」のは一人の人間には不可能な話(たまにできちゃう人がいるんですが)なので、手に入った材料と時間でなんとかするしかないんですけどね。

     

    さて、「学生時代の終わり」と題したのは、なんというか、生活の大きなタスクが変わったわけなので、ちょっと自分なりに「生きるテーマ」を決めて動きたいかな、と思うからであります。それを、この文章を書きながら決めていこうかなと。

    くそ真面目でちと堅苦しいですが、私がこう思うのは理由があります。

    それは、大卒後に一年間浪人した時の日常で感じた虚しさがあるからです。

     

    「目標に向かって勉強する」・「アポイントをとって人に会う」・「試験の日程からスケジュールを逆算する」、こうした作業を自分の頭でやることと、実家で暮らしながら家事をやって自分の好きなことにも時間を割くこと、これがとっても難しかった。

    何より、「一人で机に向かう時間」作っても、勉強しながら寝ちゃうのが一番問題だった。

    今なら、「居眠りしてもいいからとにかく勉強を続けろ、文章を読め、遅れを取り返せっ!!!」ってそこそこ強気でいられるんですが、「寝ちゃった」という罪悪感から手が止まって気がつけば夜...ということがよくありました。

    しかも大学院合格後はバイトも入ったので、よりスケジューリングが過酷になった気がします。

    こういう時、「この目標のためにやらないと」とか「この締め切りがあるからやらないと」っていうプレッシャーがやる気を保つことがあるんですが、浪人生ってただでさえネガティブでナーバスで、「こんな勉強で大丈夫なんだろうか」ってすごく不安で仕方がなくて、いつも不安に負けていました。

     

    さて、研究成果を論文にまとめて提出する。2年間の作業が終わったわけですが、私の人生は(ひとまず)これからも続きます。

    人生の目的って研究だけじゃないわけで、人間としての生理的欲求から社会的義務や自分の欲望妄想夢想まで、とにかく「やりたいこと」まみれなんじゃないでしょうか。

     

    私は時間が有限の中で「何を大事にするか」を決めるとスムーズだと考えます。優先順位を決めるってやつです。

    うーん...ひとまずこのブログは続けたいな。感想を書く&面白さを伝えたい、と思う本はまだまだあります。

    あと、読書も映画も好きだからやめたくない。特に読書は、院の二年間でも読みきれなかった文献に当たりたいですね。

    音楽も...きっと今年もSUMMER SONICに行くと思うので、洋楽は聴き続けます。習ってたピアノも機を見て練習。

    あ、絵を描くことを再開します。ずっと研究で途切れ途切れになっていましたし、今年の年賀状も修論を理由に大幅に遅れているので(汗)。友人に「これ描きたい!」って酔いどれながら宣言したものが全然できてないし。

    それから、ビブリオバトル。これ大事(笑)。

    このブログでたまに開催報告とか参加報告とか書いてますが、最近、パソコンに取り込んだ写真がうまく記事に挿入できなくて、それが書く気を削いでいたんですよね...なんとかしないとな。

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